1. がんの進行の仕組み・再発

進行・再発

がんの進行の仕組み・再発

がんの進行の仕組み

正常な細胞は、体や周囲の状況に応じて増えるのをやめたり、古くなると新しい細胞と入れ替わったりします。対してがん細胞は、何らかの原因で遺伝子が変異した結果、こうした仕組みに異常が生じて、体や周囲の状況にかかわらず増え続けます。また、他の場所に移動しやすい性質を持っていて、周囲やその他の組織や臓器に広がることがあります(浸潤しんじゅんと転移)。

  • 「浸潤」「転移」については「進行・再発」>「がんの浸潤・転移」のページをご参照ください。

再発

最初に発生した場所(原発巣げんぱつそう)のがんが治療によって小さくなった後に時間をかけて再び増えて、原発巣と同じがんが出現することを「再発」と呼びます。例えば、手術でがんの部分を切除しても、目に見えない小さながんが残っていて、その小さながんが増えてしまったり、薬物療法や放射線療法でいったん小さくなったがんが再び増えたりすると、再発となります。

再発の種類

再発は、原発巣だけでなく、原発巣とは異なる場所で起こることもあります。また、再発の起こりやすさや場所は、がんの種類や性質などによって異なります。
再発する場所により、局所再発、領域再発、遠隔えんかく(全身)再発の3つに分けられます。

  • 局所再発:原発巣と同じ、もしくはすぐ近くの場所にがんが出現すること

  • 領域再発:原発巣の近くにあるリンパ節や組織にがんが出現すること

  • 遠隔(全身)再発:原発巣から離れたところにがんが出現すること

(公開:2022年8月)